静寂の瞬間(とき)ーラマナ・マハルシとともに
今日は、ラマナ・マハルシの本を紹介します。綺麗な写真と真理の言葉をレイアウトされた本で、時々パラパラと見るといい本だと思います。私は、ラマナ・マハルシの写真を印刷して、棚の上に置いています。彼の写真を見るだけで、今ここにある静寂に気づかされるからです。
P1から引用します。
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「見られているもの」である世界がぬぐい去られたとき
「見る者」である真我の実現がやってくるだろう。
見る者と、見られている対象物とは、ロープと蛇のようなものである。
蛇という間違った知識が消えないかぎり、実体であるロープという知識はやってこない。
同じように、実在するものとしての真我の実現は、
世界が実在するという信念が消えてしまわないかぎりは得られないだろう。
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ロープと蛇の例えは、悟りの修行をしている時に、よく耳にしたものです。
いったい私は、何を蛇だと思っているのか、必死で考えたのを思い出します。
いくら考えても、わかりませんでした。ある時、そいうことだったという深い理解がおこり、真我のみがいつもあったことに気が付いたのです。
これは、立体映画をみているシーンの例えをするとわかりやすいです。
恐竜が今にも自分に迫ってくるようなシーンでは、リアルに目の前に恐竜いるように見えます。
そして恐怖心も起こります。
しかし、映画が終了すると、実際には、その世界はなく、白いスクリーンがいつもあったことがわかり、楽しかったと映画館を出ていきます。
私達は皆、それぞれの人生立体映画を楽しんでいるのです。そして映画が終了し、映画の世界が消えると、真我がいつもあったことに気づくのです。