心に光がさすとき
長い闇の中をくぐってきた。
光が見えない時があった。
夜明け前の夜が一番暗いと、誰かが呟いた。
「光がさしてきて、夜明けが見えるかに見えた。
しかし、また日は沈んでしまった。」
そんなことを繰り返して、人生は回っていく。
上記の言葉をこう変えると、随分違ってくる。
「光がさしてきて、夜明けが来て、また日は沈んだ」
実は、夜明けはいつも来ていて、それに気が付かないことが多い。
外にでると、どこかに花は必ず咲いている。
今は春、心が沈み、真っ暗だという人にも、近くに花は咲いている。
何年も、探求という暗闇をさまよってきた。
夜明けはまったく見えない時もあった。
でも、周りを見渡せば、小さな幸せという灯りはいつもあったことに、今は気が付く。
あったかいお風呂、あったかい布団、道端に咲く花。
太陽はいつも昇って、光をさしてくれていた。
心臓は、いつも動いてくれていた。
心が真っ暗な時は、それに気が付いていなかった。
どんなに真っ暗な人にも太陽は昇り光と熱を与えてくれている。
それを思い出そう。
心臓は動いている。だから今、あなたは生きている。