夢の中の男
先日、面白い夢を見た。
ここからは、夢の中の話ーー。
自室にいると、玄関を開ける音がして、誰かが階段を上がってくる音がした。
階段を上がってきたのは、作業服を着た男だった。誰かが、何かの修理を頼んだのかと思い、
「何の用ですか?」
と尋ねたら、おもむろに作業ケースを床に置いて、ベランダに出て、ぶつぶつ呟いた。
「何も修理を頼んでいないはずですよ」と言うと、
ああ、そうですかと言い、
いきなり、汗だくの服を脱ぎ、着替え始めたのである。
この行動にはびっくりして、何が始まったのかと思い、
「直ぐに出て行ってくれ」と、少し強い調子で男に行った。
え!、と言う感じで、着替える動作をやめず、ベッドの下から何かをとり出した。
それを見た私は、ぎょっとした、私のものではなく、この男は以前にもこの部屋にはいり、
それをベッドの下に置いたと気づいたからである。
この時、私の心の中では、次のような思考がはしった。
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この嫌な出来事は、私の深いところが創造しているはずだ。何を気づきたくて、この出来事を創造したのだろうか? どうやったら、早くこの男を家から追い出せばいいか?
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次の瞬間、私は夢から覚めた。
夢だったのかとう安堵感と共に、夢の世界でも、普段と同じ思考を使っていることに気が付いた。
確かにこの場合は、この世界を創造しているのは、自分自身で、それは「夢の中の私」も知っている。
世界全体が幻想だと、以前、腑に落ちた経験はあるからだ。
しかし、「夢の中の私」は、その出来事が展開している世界が本当に、夢だとは気づいていなかった。
この現実世界は、このような仕組みになっていると、気づかせてくれる夢だと感じました。
このことを深く知ると、日常生活の悩みは、悩む必要がないことがわかり、楽になります。
世界は夢のようなものなので、本当にやりたいことをして、人生を謳歌すればいいだけです。